みゅうぎ屋手帳

AffinityシリーズがCanvaに買われ無料化して高性能なグラフィックツールに触れるハードルが下がったことから
昔のようにデザイナーや学生層が高いお金払ってパッケージソフトを手に入れ
自力で切磋琢磨する機会が無くなったことを嘆く話題をSNSで見てると自分の若い頃を思い出した。

自分が最初のMacとしてG3のシェル型iBookを買い、転職した後で高い金出して買ったアドビソフトは
Photoshop(フォトショ)が6からでillustrator(イラレ)は9からだった。
このバージョンは1つ前が当時の業界スタンダード化したフォトショ5.5とイラレ8の後で仕様が変わり評判イマイチだった記憶が。
(他単体で買ったのはGoLiveとか。CSシリーズ出てからはセット売りへ乗り換えた)

特にイラレは5.5と8の普及度と使用期間の長さが半端なかった気がする。
コレのMac版を使いたいが為に古いMac手放せない人がどれだけいたか。(何なら今もいる)

版下ソフトは広告や印刷業界ならInDesignよりもQuarkXPress(コレも高い)が標準だったのに
今はAI搭載の2026年版が発表されて生きとったんかワレ扱いになってるのが何とも。


自分がDTPやCGの仕事してる間に触れたのはフォトショが5・5.5・6・7、イラレが8・9、CS(パケ版)が1・2・3・4・6だった。
会社畳む頃にはサブスク始まってたけど(ちょうどCS6からCCへの入れ替え期)
使うPCがMacはG5でWindowsも7で止まってたから最後までパッケージ使ってたな。

個人的にパケ時代のCSシリーズで一番使いやすかったのは4だった。
4の時はアレだけでイラスト描けるぐらいペンのノリや調子が良かったけど
6はスペック高くないPCへ入れてたのも手伝って重かった記憶しか残ってない。
それでもいろんな理由でサブスク無理な勢にとってCS6は生命線になっていたとも思う。

個人活動のイラストレーターとDTP職やってた頃にグラフィックやサイト制作のソフトたくさん覚えたのに
接客業へ移ってから仕事で使うソフトはオフィスばかりになり、いろいろ忘れてしまったのが勿体ない気はしてる。

個人で使うCGソフトはクリスタのが使用頻度が高く
写真編集などは今はAffinity(縦書きが欲しければやっぱりクリスタ)で間に合ってしまうから
操作の細かいソフトは使わない間にどんどん忘れていく。


昔は専門の学校に通ってない個人が使い方学ぶために重いノウハウ本買うのは当たり前の風潮だったのが
今はみんな解説サイトや動画で済ませてるんだろうなぁと。実際自分もだからコレも時代の流れか。
本に付属されてたCD-ROMから作例取り出して構成などチェックしていたのが懐かしい。

そういうのもあってツールや環境がネット黎明期より遙かに充実してる今の若い世代が楽してるって考えも無いんだよな。
業界や世間一般に支持されるツールなんて時代によって変わる物だから。


あとフォントも当時は凄い勢いで買ってた。現代はサブスク加入で使うクリエイターが多いだろうけど
コレも昔はパッケージを買ってたな。コミスタですらフォントパックを買ったほどだし。
個人利用なら安価で大量に入ってるダイナフォントが重宝した。

#Affinity
#インターネット老人会