AffinityPhoto2(おまけ有り)

(更新:2024/06/07)
最近AffinityPhoto(アフィニティ・フォト)2を買ったのでそちらとデザイン制作アプリのレビューなど。

購入ときっかけ

PCでの写真編集は古いPhotoshopかクリスタで済ませててそこまでの不自由さは感じてなかったんだけど
フォトショが古いせいもあって動作の重さから作業するのが億劫になっていた中、
ちょうどソースネクスト経由でDesigner2と共にセールしていたのを見つけ終わる前にPhotoだけ購入。

【公式などの販売サイト】
Affinity公式
オンラインヘルプ:解らない操作があればここからアプリとバージョンを選択して確認。日本語版あり

ソースネクスト(Photo/Designer:両方Windows版)…委託販売。日本国内で決済可、インボイス対応○

ベクターショップ:同じく国内委託。こちらはパブリッシャーと全OSのライセンスも販売しており、
他と同じくセールしてる時がある。インボイス対応○
販売サイトではどこもたまにセールしている時があり、一括買いなら本家のセールがOSも選べてお得だけど
単品買いか国内決済を選ぶ場合は老舗ソフト販売サイトのベクターで買う選択肢もあり。

ソースネクストはPCのPhoto・Designer限定だけど同じくたまにやってるセール時に買えれば一番安く買えるケースも。

国内委託先での購入は受け取ったバウチャーコードを公式サイトへ登録する事で使えるようになる。
(認証用にserif.comでのユーザー登録並びメアドの登録も必要)

Affinityのシリーズは1の時に体験版を触った事があり、その時は落ちて使い物にならず早めに消してしまった。(使用PCはWindows10)
2になってからは起動も動作も軽めで落ちることが無く実用に耐えられる造りだったから買って正解だったわ。

使ってみた感想

いつもの作業で使ってみた感想は、必要な操作を覚えられればPhotoshopよりも速く作業が進みそう。
海外製でたまに見られる他社の写真編集ソフト並に操作がクセ強かと思ったらそうでも無かった。
テキストの2重ラインが1レイヤーで楽に出来るのも嬉しい。

自分の中で面白かった機能は間隔を指定して足した画像を敷き詰めるパターンレイヤー。
範囲指定してペンツールで点付けるだけでトーン画像が出来上がる。



RAW現像は今のところ行う機会は無いが、webpの読み込みと保存が出来るようになったのは大きい。
他の手持ちソフトではクリスタも3以上へ上げればwebpに対応出来る。
いまだに嫌われがちなwebpだけど大きいサイズで載せたいjpg画像を軽くする時には便利。

ほぼ同じ条件での画像サンプル。(撮影:自分)
こうして見ると文字の色合いが違うな。元のファイルはjpg側と同じ色だから画像によってもっと差が出そう。



あと消しゴムマジックみたいなのも場所と範囲によるが、
簡単なモノならインペインティングブラシツールでパパッと出来る。

今はスマホアプリでも出来るけど、コレやるの昔はinPaintとか専用ソフト使ってたんだよなぁ。
Photoshopなら主に修復ブラシとコピースタンプツールで賄ってた。
修正サンプル。(撮影:自分)


脱Adobeのつもりは無くてもクリスタと一太郎(とJustPDF4)のおかげで数年前からほぼ抜けてはいた。
今の環境だったらAffinityPhotoとクリスタで大抵の作業は出来ちゃうなぁ。
共同作業やAdobeFontsの都合でCCが必須という縛りも無いし。

不満・問題点

不便に思う点はパターンやテクスチャ周りの機能がイマイチなのと縦書き非対応な点か。
結局パターンオーバーレイ使えるフォトショか素材が潤沢なクリスタと併用する形になる。

日本での縦書き非対応の不自由さはDesignerとPublisherで顕著に表れ、これで使用を諦める層もいる。
自分も縦書き使えないなら文字を多く入れる画像はクリスタか一太郎・花子で良いかという気に。

あとペンの動きも若干固くて1から絵を描くには工夫が必要。
個人的には写真で使うなら良いツールだがイラストで使うなら絵以外の機能に絞られそう。

さらに個人的な微妙ポイントはPC版だとモダンUIアプリとしてインストールされる為、入れる先がCドライブ限定になってしまう点。
Cドライブ用SSDの容量が少なくHDD側へデータやソフトを入れてるもんで。
クリスタ辺りになると素材だけでも10GB超えるから分散しないと入れられない。

ついでにjpgやwebpよりも画像の圧縮率が高い理由から見かける拡張子が「.avif」になってる画像はまだ対応してないのか開く事が出来ない。
これはフリーソフトのXnviewかXnConvert(PC/Mac/スマホ他対応)なら読み書きに対応出来るから
Affinity側で編集したければ開けるソフトを使いjpgかpngへ変換(エクスポート)しておけば良い。

Windows10以降ならMSストアから「AV1ビデオ拡張機能」を入れれば標準ペイントかフォトで開いて他の形式で書き出せるようになる。
(AVIF画像をフォトで開くとプラグインを入れる警告が出るはずなのでそのままインストールすれば使える)

アプデの追加要素など

メジャーバージョンが2.5以上になり、フォント絡みの強化があったから追記。
2.5の時点で境界線の幅ツールと基本Adobeソフトでしか自由に弄れない印象のあるバリアブルフォントが扱えるようになった。

バリアブルフォントは入手が安易なNotoフォントでチェックしたらちゃんと1個の書体で太さを変えられる所まで確認できた。


画像のサンプル画面では上の書体メニュー「V」からも太さなどを調整できる。
ちなクリスタなどの対応していないソフトでバリアブルフォントを開いた場合、従来通り太さごとにバラバラで表示される。

最初から色が付いてるバリアブルフォントも扱えてちゃんと色付きでリスト表示出来るのは凄いなと思った。


絵文字の方も全部ではないにしろカラー入力まで対応しておりPhotoからでも直接打ち込めるのは魅力。
QRコードを作れたり便利になってる点もあるが2.5時点で一部の書体がリストに出てこない不具合が出ており、
この記事を追記している2.5.2時点でも完全に直っていないようなので文字入力に不安な人は2.4xで止めておくのもアリ。

(おまけ)Canvaの話

Affinityソフトの件で外せなくなってきたのが「Canva」というPC・スマホ両方で使えるオンラインアプリ。

Canvaは少し前からインスタなどのSNSや動画で利用者が増えていた
AdobeでいうillustratorとInDesignの機能を簡易的に混ぜて素材やテンプレートを充実させたデザイン制作ツール。
海外製だがこちらはテキストの縦書きにも対応しており、原稿用紙テンプレートまで存在する。

無料版から商用利用可で使え、有料会員になる事でクラウド容量や機能が増える。
ただ著作権のある素材や生成AIを使っている点などから商用利用は素材流用や電子アイテム販売の禁止など縛りがある。
(ここは日本語版の規約に対する説明が丁寧なので、そちらを読んだ方が分かりやすい)

先日Canvaの運営会社がAffinityの会社を買収した話があり、
ネットでもAffinityのソフトまでサブスク化の懸念が出ているものの
公式発表では買い切り持続の意思を示していたので当分は安心か?
サブスク化したらそれこそAdobeCCとの差別化が縮んでしまうからなぁ。

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