洋裁の思い出と買ったミシン
私が最初に使ったミシンは学校の家庭科室にあるミシンではなく、今では骨董品に入る祖母が所持していたブラザーの黒い足踏みミシン。
手動なんで出来る事は限られるものの、学生当時は学校に電動の大型ミシンや家庭用ミシンに混じって
足踏みミシンがギリ残っていた時代で(さすがに今は無いだろうけど何台か置いてあった)
電動が混んでたり壊れたりの時も迷わず足踏みを使えるスキルが付いてたのは便利でしたね。
(小中学校の電動ミシンは子供が使う点もあり壊れやすかった。経験は無いかな?)
そんな自分も中学を出る平成手前に祖母が家庭用ミシンを買ってくれ、
小学生の頃からハンドクラフトガチ勢だった自分はとても大事に使っていました。
作った中で一番手が掛かったのはスーツだったかな?祖母・母・自分と続いて洋裁得意だから遺伝の域かもしれない。
祖母は加えて編み物と和裁、母は洋裁と小物を手がけていた思い出がある。
自分は洋裁・編み物・ペーパークラフト(一時は刺繍とビーズ)寄りかも。
ノーブランド品だからか手芸屋で売られていたカスタム押さえは悉く使えなかったものの、
今でこそ当たり前にあるフリーアーム&ジグザグ等の多種縫い模様も
当時は安価機種に少なく(4万円以上した)中学生にしては良い品を買ってもらった記憶がある。
一番使う機会が多い裾上げ作業では厚手の生地もガシガシ縫えて頑丈なミシンだった。
(途中で親が買った通販の激安ミシンはすぐ壊れた)
そんな長らく使い続けたミシンもすっかり変色して挙動も怪しくなっていたので、
コロナ禍の品薄で爆上がりした価格が落ち着いた頃に新しいミシンを購入。
今まで重たいノーブランド品だったから、今度は軽めの無難なメーカー品が欲しいと思い下の品を取り寄せた。
【Amazon】ブラザー コンピュータミシン CPS4204(PS202) ※フットコントローラー付
上の機種は既に旧機種なので後継の機種はこちら。
見た目は旧機種のが可愛いけど、こちらはキルト縫いの代わりにスカラップ縫いが付いている。
【Amazon】ブラザー コンピュータミシン PS202X
私は足で針のスピードを調整するクセが付いているためフットコントローラーは必須。
なので最初からセットになってるのを選択。
丁度シャッペスパンの白糸(700m)が終わり掛けてたから新品のシャッペスパン(200m)が入っていたのはちょっと嬉しい。
【Amazon】FUJIX シャッペスパン 普通地用ミシン糸 太さ60番 700m巻
上のミシンを選んだ基準は、一番は裁ち目かがりがある点。
ロックミシンを持っていないと使う機会は多く個人的に無いと困る機能。
あとはメーカーのイメージなど?当初の予算を少し上げた結果がPS202になった感じ。
実際使ってみて
今のミシンは本体に上糸と下糸のかけ方が載ってるぐらいには丁寧だなぁと感じた。下糸もずっとボビンケースを使う垂直釜だったから勝手が変わるのに関わらず、画像付きの説明ですぐ付けられたし。
テスト縫いしたら今までの物より音が静かになったのは嬉しい。
ボタンホール押さえもボタン入れて試したら丁度良いサイズに縫ってくれる。
市販の三つ巻押さえでよくあるパッチワーク生地の裾を縫ったら、コレも普通に縫えて以前は使えなかっただけに感動した。
【Amazon】サンコッコー ミシンアタッチメント 三つ巻押さえ
市販の三つ巻が使えるならコンシール押さえ(家庭用)も使えるのを確認。どちらも針は中央配置にしておく必要アリ。
コンシールファスナーはファスナー面を隠したい時に良いけど、通常のファスナー押さえではキレイに仕上がらないので。
サンコッコー製は台紙の内側に丁寧な画像説明があって個人的に好き。
【Amazon】サンコッコー ミシンアタッチメント コンシールファスナー押さえ
自分の中で気になる点は、上糸を挿す棒が短いからか700mサイズのミシン糸を挿すと
下糸を巻く時に飛んでいきやすい点。当然というか糸が減って軽くなる程その傾向が目立つ。
あまりに飛ぶなら200mだけの使用へ切り替えるか速さを落として調整したい。
下糸通したり縫い目の幅を決める作業も慣れないウチは戸惑うかも。
同じ直線縫いでも針の位置変えないと使えない押さえがある点とか。
職業用と使い方が違うから糸切りは無くても気にならないかな。(職業用も仕事で使った経験あり)
あと付属のナイロン地カバーはコンパクトに畳めるマイバッグ並にペラく、
ハードケース買うまでも無さそうと思ってる自分は厚布カバーorキャリングケースを作るか買うか考えてるところ。
軽いからキャリングケースいけるかもねと。
置き場や手間が気にならなければ純正のハードケース使う方が勿論良いと思っている。
ミシン本体は使わず放置してると傷みやすいため、使用頻度が高くない人ほどオススメしたい。
そしてたまにはテスト縫い・糸調子・下糸を入れる釜周りの掃除などメンテナンスをしてほしい。
垂直釜の時はピンセットで釜に溜まった埃をつまみ出してて、耳垢みたいに塊が取れると気持ちいいんだよなぁ。
前のミシンはたまにオイル挿してたけど家庭用の新しい水平釜は造りがデリケートなのか挿さない方を推奨してたな。
最後に
全体的にはとても良いミシンだと思います。今では1万円台でも十分実用的なミシンがあるから良い時代になったなぁと。
通常の家庭用途としてはあまり不満の無い機種だけど、
デニム・コーデュロイ・パイル(タオル)地などの厚物縫いを多くやりたい場合は
もっとガッチリした品(出来れば7枚送り歯)を専用の針と共にオススメしたい。
厚物の直線縫いは水平釜よりも垂直釜の方が縫い目が安定しやすい傾向がある。
(前の垂直釜ミシンも厚物には強かった)
【Amazon】JANOME ジャノメ レザークラフト対応電動ミシン LC7500